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第五週 ハッカソンチャレンジレポート「課題を解決する方法」 Food
Innovation

第五週 ハッカソンチャレンジレポート「課題を解決する方法」

「FOOD & CLIMATE SHAPERS DIGITAL BOOT CAMP JAPAN EDITION」 第五週ハッカソンチャレンジレポート「課題を解決する方法」

「ハック」と「マラソン」を組み合わせた「ハッカソン」は、特定のトピックや課題に対してインテンシブに斬新な方法で解決していくことを指す。ハッカソンは難題を乗り越え、新しい物を生み出す集団的な挑戦であり、システム的なアプローチに基づいている。
参加者は、4週間に渡って食と農の専門家によるシステム思考と繁栄思考を基盤として、良い実践事例や革新的なアイデア、起業家精神を学んだ。ブートキャンプのハッカソンは、それらを駆使して与えられた課題に対するソリューションを研究、考案、試作し、実際に行動を起こすために用意された。
今回のハッカソンでは、4〜5人で1チームとなり、5つの食の課題について議論を行い、アイディアの実現可能性も含めて具体的なサービスやプロダクトを議論した。最終日には1チーム5分間でアイディアのピッチを行い他のチームメンバーとの意見交換を実施した。

  1. 食の課題に向き合う
  2. ハッカソンにおける心構え
  3. ハッカソン最終プレゼンテーション
  4. Boot Camp参加者の声

 

食の課題に向き合う

 

参加者はブートキャンプの基礎となる4つのテーマを通じて、現在の食糧問題の複雑さや、多面的な部分について理解を深めた。その上で、ハッカソンは現在の需要や課題を、新たな食糧システムにおける新たな機会に変化させていく。

  • ハッキングとは、ただ受動的に何かを学ぶのではなく、何かを主体的に行うことを意味する。つまり、参加者は自らの学びに対して責任を持ち、その可能性を社会全体の利益のために活用していく瞬間となる。
  • グローバルな課題は一人で行動するだけでは解決できないため、ハッカソンでは、「協力」が必要となる。実際にハッカソンはチャレンジベースの学習であり、能動的、包括的、協調的な教育戦略として認識されている。
  • ハッカソンでは、多様な分野、能力、ビジョンを確実に結びつけ、異なる解決策を発見する。これらの要素は、バランスがとれた最終的な折り合いを決めるために必要な柔軟性と融合することで、最終的な解決策のプロトタイプが一定期間持続し、複数の利害関係者の需要を満たしているかの確認を可能にする。

 

ハッカソンにおける心構え

 

ハッカソンの初めに、スローフードのシェフから社会起業家となり、フードハッカソンの創設を行ったTimmy West氏が、ハッカソンの心構えやスタンスを紹介した。

  1. Stay Positive:ポジティブでいること
  2. Make it successful:成功に導く
  3. Involve people around:周囲の人を巻き込む
  4. Make it fun:とにかく楽しむ

特に、一人一人がポジティブでいることで、Yesと言える環境を作ること、そして周囲の人に自分の思いを伝えられる環境が重要となる。それらを整えることで、異なるアイディアを持つ人を巻き込んでいくことができる。また、フードハッカソンに関しては、1つの課題解決が他の課題を引き起こすこともあるため、ソリューションを反対の立場からも考えて進めることも大切である。

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ハッカソン最終プレゼンテーション

 

ハッカソン最終日には、多くの参加者がCity Lab Tokyoに集まりピッチデッキの用意とプレゼンテーションを行った。プレゼンでは、参加者同士で質疑応答が行われ、さらにアイディアをブラッシュアップすることができた。

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Boot Camp参加者の声

 

  • “視野 “を広げることができた。様々なステークホルダーが参加し、エコシステムという概念(プレイヤーは企業や消費者だけではない)、地域や行政など、様々な視点から全体を良くする方法を考える上で、一軸のアプローチではないアプローチができたことが良かったと思っています。
    マルハニチロ株式会社/事業企画部/諸橋亮一氏

  • 世界各地の成功事例やケーススタディから、Win-Winのシステムが可能であることを実感した。現地の人を巻き込むという点が印象に残りました。これからは、バリューチェーン全体で考えていこうと思います。企業として消費者を巻き込み、消費者と一緒にエシカルな取り組みができるような仕組みを作りたい。
    ドール・ジャパン株式会社/パッケージングフーズ事業部マーケティング部/井出真理子氏

  • ブートキャンプに参加し、様々なバックグラウンドを持つ人たちと一つの課題に取り組むことで、同じ食品を扱っていても様々な考え方があることを知ることができました。
    エスビー食品株式会社/食文化未来研究所/湯浅彩子氏

  • このブートキャンプは、素晴らしい企画で、参加者は興味を持ち、スタートアップ企業、大企業、個人事業主が混在し、オンラインとオフラインの方法論がうまくミックスされていました。私たちは、Food and Climate Shapersとして、日本にインパクトを与えるために、これから連絡を取り合う素晴らしいコミュニティになるでしょう。株式会社アラネア/代表取締役/アレキサンダー・フェルナー氏

  • 世界のフードテックの最新事例を体験することで、環境や社会への配慮を学び、実際に自社で応用していきたいと思いました。
    株式会社ナオライ/代表取締役/三宅紘一郎氏

 

<執筆/藤澤みのり>